家具・インテリアNEWS

Milano Design Week 2018①

イタリアのミラノ市では毎年Milano Design Weekという世界最大のデザイン展示会が行われます。世界中がら40万人以上のデザインのプロが集まり新作の発表や受注会が行われており、この期間に発表されるデザイントレンドは世界各地の様々なデザインに大きな影響を与えます。今年のデザインには幾つか目立ったトレンドがあったので、ご紹介いたします。

リサイクル マテリアル
元々環境を意識した素材というのは使われてきたのですが、今年はよりハッキリとそのトレンドが見受けられました。例えばリサイクルプラスチックなどはデザイン上では目立たない箇所にしか使われていなかった素材ですが、様々な色のプラスチックチップが入り混じった模様を全面に押し出す様に使っていたり、逆にスニーカーなどの高機能商品に利用したりと幅広く使われています。
レトロ
60年代から70年代くらいの時代を意識させる形や素材のリバイバルを感じます。真鍮などの素材はここ数年様々なメーカーが利用しています。今年のトレンドでは素材だけではなく形もノスタルジックを感じさせるものが目を引きました。

アフリカ
デコラティブな装飾を得意とするブランドはアフリカ風のグラフィックや色使いを起用したデザインを発表しています。一時期の日本トレンドやアジアトレンドとは真逆の素朴な力強さを感じさせるデザインです。

カラートレンド
色のトレンドとしては、グリーン、レッド、ブルーが目立ちました。昨年流行っていた金と相性の良い深いグリーン、レッド、ブルーよりも少し色の彩度を落とした色が今年のトレンドの様です。

非正多角形
テーブル、椅子、小物など幅広いカテゴリーで非正多角形状をモチーフにしたデザインが数多く展示されていました。若干メンフィスっぽさを感じさせるデザインも多く、ある意味レトロ感のあるトレンドです。

ボリューム
近年パイプや金属のストラクチャーを細く使うトレンドがあったのですが、一変してパイプを太くし存在感のあるデザインになってきました。他にも、椅子の脚なども今までに比べて太くなってきている感があります。

異素材の組み合わせ
今年は新素材の組み合わせよりも、伝統的な素材を新しい解釈で組み合わせたデザインがありました。例えば濃い色の木材と大理石の天板、カラーガラスの天板に木製の脚のサイドテーブルなど特徴的な組み合わせが印象的でした。